令和元年第5回豊見城市議会定例会が開かれ、さまざまな課題が議論の中心となった。特に地域懇談会についての評価が高まり、市民との対話の重要性が再確認された。市長の山川仁氏は、「市民の意見を直接聞く貴重な機会であり、今後も継続して行っていきたい」と強調した。これにより、地域毎の要望や意見を踏まえた施策の展開が期待される。
また、豊崎中学校の建設については、基本計画の策定が進められているという。教育部長の原國政也氏は、周辺環境を考慮し、適切な建設手法を模索していることを述べている。市長は任期中の着工に変わらぬ意志を表明し、本年度の進捗を見守る姿勢を示した。
給食センターの状況についても現場からの意見が反映された。給食費の無償化を求める声が高まる中、今後の財源確保が大きな課題となる。市長は「予算編成に向け、ワーキングチームで財源確保に取り組んでいる」とした。特に、約8,000食を提供する体制を維持するためにも、行政の迅速な対応が求められる。
不登校児童への対応も重要な議題となり、各校でのサポート体制の充実が議論された。市では、スクールソーシャルワーカーの配置を通じて、不登校に対する効果的な支援を目指す考えだ。一方で、各自治会から寄せられたコメントや懇談会の結果を基にした施策の優先順位付けが重要視されている。
観光関連の施策についても意見が集まり、特に瀬長島において、市民が利用可能なマリーナ整備の要望があった。これに関し、市は地元の意見を踏まえた上での調査・研究を行うとしており、観光地としての整備が期待される。