令和5年第6回豊見城市議会定例会では、さまざまな重要事項が議論された。特に、夜間救急や自衛隊の活動に関する質問が多く寄せられた。一般質問では、宜保安孝議員が自らの意見を述べ、市内での夜間救急利用状況と小児救急に関するデータを求めた。市場の夜間救急利用状況は、令和4年に1,741件、うち小児の搬送は256件であると消防長の髙良寛氏は説明した。
また、自衛隊との連携についても議論された。宜保議員は、自衛隊の活動が地域にどのように貢献しているかを問うと、総務企画部長の内原英洋氏は「自衛隊は国民の安全を守るために重要な役割を果たしている」と強調した。同時に、豊見城ハーリー大会での自衛隊の活動についても言及され、実行委員会との協働が成功を収めたことが報告された。
この会議では、台風6号による被害の報告も行われた。総務企画部長の内原英洋氏は、台風の影響で人的被害5件、住宅被害17件、消防出動143件の記録があったと説明。特に地滑りの影響が大きく、復旧作業が急がれている。
さらに、議会のテーマとしては、障害者雇用についての取り組みも確認された。福祉健康部長の久手堅勝氏は、現在市内には障害者就労支援事業所があり、その利用者は計322名であることを明らかにした。今後も、障害者雇用政策の改善に向けた取り組みが求められる。
最後に、子ども福祉政策の一環として、医療的ケア児や難病患者に関する課題も取り上げられ、個別避難計画の重要性が訴えられた。市は各計画を策定し、災害時の対応体制が強化される必要があることが指摘された。
議会では、市民が安全に暮らせる環境を整備することの重要性が改めて確認され、議員全員で市民の声を反映した政策を進めていく必要があるとの結論に至った。