令和5年第4回豊見城市議会定例会が6月20日に開催された。
波平邦孝議員は、来年6月に開催されるデフバレーボール世界選手権大会について質問を行い、成功に向けた市長の意気込みを求めた。市長の徳元次人氏は、「本大会は市民や観光の振興に寄与する」と述べ、準備を進めていることを説明した。また、教育部長の赤嶺太一氏は、豊見城市民体育館での大会の運営体制について、実行委員会が組織され、関係機関と連携を図る旨を強調した。
一般質問の中では、母子保健行政にも言及された。森山真由美こども未来部長は、「妊婦や保護者が薬に関する相談を気軽に行える環境を整え、浦添市の取り組みを参考にしたい」と述べた。これに対して、波平議員は、妊婦の薬の服用に関する相談が重要であることを再確認し、早期導入を求めた。
次に、農業支援の取り組みについても議論された。波平議員は、農家のビニールハウスの補強支援について議論を展開し、農業振興に向けた施策を確認。市長は再度、国への要請や沖縄振興特別推進交付金の活用を強調した。
また、予算の課題がある中でも、豊見城市の観光拠点強化や、市道204号線の整備についても質問がなされた。市長は「安全確保を優先し、用地買収を早急に進める」と答えた。さらに、文化財保護行政に関しては、瀬長島のパワースポットに焦点を当て、活用の可能性や情報を提供する方針を示した。
ハーリー大会やとみぐすく祭りについても触れられ、両イベントの再開に対する期待が寄せられた。観光協会の実行委員会が設立され、盛況な開催を目指す方針が確認された。
この会議は、地域を支える重要な意見の交流の場として、各議員が市の施策に対する意見や要望を互いに紹介し合う重要な機会となった。次回の会議は令和5年6月21日に予定されている。