令和4年第6回豊見城市議会定例会が12月14日に開催され、主に一般質問が行われた。
議会の冒頭、議長である外間剛氏は出席者を確認した後、日程の報告を行った。重要な議題の一つとして一般質問があり、その中で議員たちから様々な意見や提案が出された。
特に波平邦孝議員は、スポーツ振興に関する質問を通じて、豊見城総合公園の大改造計画である「森の風テラス構想」を提起した。この構想は、民間資金の活用等により、老朽化した市立中央公民館や市民プール等を新たに併設する形で進められ、総事業費は約400億円と見込まれている。市長の徳元次人氏はこの構想について、「民間資金の活用を通じて、一日でも早く計画策定を実現したい」と意欲を見せた。
また、スポーツのまち豊見城を実現するために、波平議員は子どもたちへの支援策も提案した。「現在の助成制度の緩和を含む新スポーツ基金の設立が必要だ」と指摘した。市長はこれに対し、「財源の確保を含め、支援体制の構築を検討していく」と応じている。
他にも、農業振興を重視する発言があり、市内業者への発注に関する議論も浮上した。市長は「行政主導ではなく、民間の活力を利用する形で地域経済の活性化を図る」と述べた。しかし、波平議員は「市内業者を優先的に指名することが重要だ」と強調し、今後の取り組みへの期待を寄せた。
加えて、ヤングケアラーについての問題提起があった。児童の支援については、関係機関との連携強化がポイントだとし、教育部長は「支援体制を整え、早期発見・適切な支援に努める」とした。これにより、ヤングケアラーの認知度向上や相談窓口の設置が進められる方針となった。
また、交通安全対策やフードバンクへの取り組みについても、議論が交わされた。市民からの意見を取り入れ、より良い環境づくりに向けた施策が求められる中、今後の課題と改善が重要視されている。
市長は「市民参加を促しながら、地域活性化を図っていくことが必要」と結び、会議の終了を迎えた。議会の進行を通じて、豊見城市民の安全で活力ある生活のための具体的な施策が必要であることが、多くの議論から浮かび上がった。