令和元年第6回豊見城市議会定例会が12月13日に開催され、議員22名全員が出席した。
本会議では、議案として提出された2つの重要な案件が審議された。まず、日程第1である「会議録署名議員の指名」については、比嘉彰議員と新垣龍治議員が指名され議決された。
続いて日程第2の「一般質問」では、議員各自が市政に関わる様々な問題について質問を行い、活発な議論が展開された。注目されるのは、大田善裕議員が提起した「学校給食費の段階的無償化」についての質問である。大田議員は、「市長が掲げた公約である学校給食の無償化は、多くの家庭に負担を軽減する重要な政策である」と強調しつつ、実現に向けた具体的な道筋がまだ見えておらず、今後の予算編成における市長のリーダーシップが求められると述べた。
大田議員は、特に無償化を実現するための財源確保や補助制度の整備の必要性についても言及した。市長の答弁では、「学校給食費の段階的な無償化は、子ども改革の中でも特に重要な施策である」との立場を示しつつ、財源確保の難しさにも言及した。
また、別の議員からは「認可外保育園の質向上」に関する質問があり、具体的な施策として「認可外保育施設業務連絡会議」の設置が検討されていることが明らかになった。この連絡会議は、保育の質を向上させるための重要なステップとなると期待されている。
さらに、議会では市の財政状況が厳しい中での新年度の予算編成に関する議論も行われ、削減や見直しの必要性が強調された。特に、財政課長は「経常収支比率が93.4%という高い数値を示しており、財政構造にはゆとりがない」と述べ、効率的な運営が求められることを強調した。
会議は市長が最終確認を行い、今後も市民の期待に応える形で市政の運営が進められることが期待されている。議会の終了後、各議員は市民のニーズに応えるため、各施策のさらなる検討を進めていく方針を示した。