令和5年第6回豊見城市議会定例会が、令和5年9月5日午前10時に開会した。
今回の議会では、複数の重要議案が議題に上る中、特に国民健康保険特別会計補正予算や水道事業会計補正予算が注目された。
市長の徳元次人氏は、補正予算の実施について詳細を説明。
「令和5年度豊見城市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」に関して、歳入歳出予算の総額を73億8,236万5,000円に調整することを提案し、審議を求めた。市民部長の上地五十八氏は、具体的な予算の内訳として、保険給付費等交付金を376万2,000円増額することや、人件費の減額について詳述。
その中で、瀬長宏議員は、補正予算の内容に関する訂正が多く、慎重さを欠いていると指摘。
市民部長は、その理由が国からの要件確認に基づくものであるとし、今後は更なる確認を重視する方針を述べた。
一方、令和5年度豊見城市水道事業会計補正予算(第1号)についても審議が行われ、市長は598万2,000円の追加を提案。
上下水道部長の大城堅氏が、具体的な用途について説明し、主に人件費の調整が行われることを強調した。全体的な予算の透明性と効果を求める意見が議会内で交換された。
さらに、豊崎美らSUNビーチ航路浚渫工事についても議案が上程。経済建設部長の城間保光氏は、この工事がマリンレジャー促進につながるとの期待を示し、工事の詳細内容を報告した。しかし、瀬長宏議員からは、この工事に関しての費用対効果が問われ、慎重な判断が求められる場面も見られた。
その他、複数の同意案および陳情が提案され、監査委員の選任や農業委員会の委員の任命などの議事が進行した。議会の進行には議長の外間剛氏が進行し、各議題の審議において、議員たちの活発な意見交換が行われた。最終的に、全ての議題は賛成多数で可決され、9月21日までの会期が決定した。
市長は今回の議会を通じて、市民に寄り添った施策の充実を目指すニーズに応じた政治姿勢を改めて示したと同時に、効率的な行財政運営を強調した。