令和５年第８回豊見城市議会が12月21日に開催され、多くの重要案件が審議された。
第１に、令和５年度豊見城市一般会計補正予算（第６号）が取り上げられた。この補正予算案について、総務財政常任委員会の委員長である新垣亜矢子氏が、賛成多数で原案を可決すべき旨を報告した。特に、生活保護費とコロナウイルス予防接種関連の健康被害給付金に関して、笹長宏議員が指摘した。
生活保護費は２億1,300万余りの増額補正が必要とされる。この件について、笹長議員は過去の予算不足を問題視し、今後の改善を市に求める意見を述べた。また、コロナ関連では、健康被害の認定数が688件を超え、周知が不十分であることへの対応も必要と強調した。
続いて、第２の重要案件、豊見城市立与根体育施設の設置及び管理に関する条例の廃止については、賛成多数で可決された。川満玄治議員が賛成討論を行い、条例の廃止により新たな体育施設設置の可能性が生まれると期待を寄せた。過去の市政の混乱や議会軽視も指摘され、今後の市政への期待が込められた。
さらに、清掃事業の組織化に向けた陳情も採択され、豊見城市のごみ収集体制を見直す必要性が繰り返し述べられた。特に生活環境の向上に向けた議論がなされた一方で、財政的な課題も指摘された。
また、オスプレイの墜落に抗議し、その飛行停止を求める意見書案も議会で採択された。この件については、多くの市議が賛成の意見を表明し、市民の安全を第一に考慮する姿勢が強調された。さらに、パレスチナ自治区における人道危機を受けて再停戦を求める意見書も支持され、国際的な人権問題にも言及された。
最後に、豊見城市ごみ収集業者の委託体制の見直し決議案は、賛成多数で可決された。市側には、今後の人口増加に伴うごみ収集の効率化と環境への配慮が求められ、全市民が快適に生活できるための施策が急務であるとの意見が集中した。