令和4年第5回豊見城市議会臨時会が11月29日に開会した。
出席議員20人が参加し、重要な議題が討議された。
市長就任の挨拶が行われ、徳元次人市長が初めて議会に臨んだ。市長は、市政運営において引き続き市民の意見に耳を傾け、最大限の努力を誓った。「新たな富を生み出す街とみぐすく」をスローガンに掲げ、課題解決に向けて重点的に取り組む考えを示した。
一般会計補正予算第6号が提出され、歳入と歳出をそれぞれ2億4,700万7,000円追加し、予算総額を328億634万6,000円とする内容が説明された。德元市長は「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業などを盛り込み、経済支援と市民福祉の充実を目指す」と述べた。具体的には、保育施設や家庭系ごみ収集運搬業者への支援が提案された。
質疑応答では、議員らが予算削減の理由や補助金の確保について質疑した。「福祉関連の支援が減少したのではないか」という指摘に対し、総務企画部長の奥濱真一氏は、「県の支援が充実しており、補助金の確保、計画の見直しを進める」と回答。
また、人事院及び沖縄県人事委員会の勧告に基づき、一般職員の給与に関する条例等の改正が行われることが報告された。具体的には、勤勉手当の支給割合が引き上げられ、適正な人件費を確保するための措置がなされる。
専決処分の承認を求める議案についても説明された。子育て世帯等に対する臨時特別支援事業の実施に必要な予算措置のため、合計約3億9,908万円の補正予算が提案され、賛成多数で承認された。
議会の最後には、豊見城市選挙管理委員会の委員と補充員が選出され、議長の権限で選挙が決定されることが報告された。市議会は今後も透明性のある議会運営を行い、市民の期待に応える姿勢を続ける考えを示した。