令和5年第4回豊見城市議会が開催され、各議題に関して活発な議論が展開された。特に生活保護行政と放課後児童クラブの支援策について、市長や部長が具体的な数値を示しながら説明を行った。生活保護の申請件数は、令和2年度156件から令和4年度175件へと増加傾向にあり、受給世帯も同様に増えている状況が確認された。これに対応するため、久手堅勝福祉健康部長は、ケースワーカーの数が法定基準に対し不足している点を指摘し、早急な人員配置を求めた。
また、放課後児童クラブに関連して、宜野湾市や那覇市での支援策を紹介しつつ、豊見城市でも、国からの賃借料補助によって、保護者の負担軽減が図られていることが述べられた。新垣龍治議員は、児童クラブの運営状況や待機児童の現状について具体的なデータを用いて質問を行い、回答を得た。
議長は、次に医療的ケア児の支援状況について質疑を進めた。これに対し、久手堅勝福祉健康部長は、医療的ケア児支援のために設置されたコーディネーターの役割を強調し、各関係機関との連携強化に取り組むことを示した。
また、会議では物価高騰の影響についても触れられ、上地五十八市民部長は生活者への支援策について報告。特に、電気料金の値上げが市民生活に与える影響や、バス会社への支援策が議論された。
今後は、これらの行政上の課題に対し、より具体的な施策が求められることが示唆されており、地域内での協力や情報共有が重要視される場面が多く見られた。