令和3年第5回豊見城市議会定例会が9月15日に開催された。出席議員は22名で、開始から多岐にわたる議題が取り上げられた。
日程の中心となったのは、一般質問である。その中で、波平 邦孝議員が「行政DX化について」と題し、デジタルシステムの導入に関する具体的な進捗を質問した。
総務企画部長・奥濱 真一氏によると、「豊見城市デジタル化推進計画」を2021年4月から実施している。オンラインサービスの拡充や業務の効率化が見込まれている。また、ワクチン接種予約など、デジタル化を通じて市民の利便性向上に努めると述べた。
波平議員は質問を続け、現行の課題は何かを問うた。奥濱部長は、「基盤の整備や申請システムのオンライン連携が重要な課題です」と答えた。その上で、オンライン化に向け達成したい目標を明示した。
次に、教育行政について新教育長・瀬長 盛光氏の見解が問われた。教育長は、今後の教育方針を述べ、「子どもたちの活き活きとした活動を支援し、地域コミュニティの協力が不可欠です」と強調した。さらに、GIGAスクール構想の進捗とオンライン機器の整備状況も共有された。
続いて、ナイター設備の設置に関する質問が行われ、新教育部長・久手堅 勝氏が回答した。伊良波中学校へのナイター設備の早期設置を求める意見が出されたが、同氏は「予算を考慮しつつ、環境整備を進めていく意向です」と述べた。
また、波平議員は豊崎中学校の指定校区の見直しに関しても言及。地域社会の意見を確認しつつ、慎重に進める必要があると考えていることを表明した。さらに、学校施設の整備についても重要性を訴えた。
健康推進に関する議論も行われ、新型コロナウイルス感染症に対する対策について経済建設部長が詳細を説明。その後、議員からは医療体制や健康に関する具体的な意見が交わされた。.
これらを受けて、一般質問は市民の声を反映し、市の運営や施策に寄与していく姿勢を示していた。