令和5年第4回豊見城市議会が開催され、多くの議題が議論された。特に一般質問では、新垣亜矢子議員が市の防災教育について重要な議論を交わし、地域社会の安全性向上に向けた施策の必要性を強調した。議員は、災害時に地域の避難所となる学校で生徒が運営方法を学ぶ必要があると述べ、「防災ジュニアリーダー育成」について具体的な提案を行った。これに対して、総務企画部長の内原英洋氏は、地域防災リーダー的人材育成の観点から、実施することの意義を認めた。
新垣議員はまた、防災教育だけでなく、市の教育行政全体についても言及し、今後の施策について質問を行った。特に、豊崎中学校が来年開校予定であることに触れ、校歌をかりゆし58に依頼している件についても進捗を問うた。この件に関して教育部長の赤嶺太一氏は、校歌選定の具体的な状況を説明し、校歌選定に関わる詳細を確認する必要があるとした。
続いて、治水対策や防災行政に関する質疑も行われた。議員は、沖縄県内の豪雨による事例を引き合いに、渡嘉敷の土地改良区排水事業や里道の防災対策について市の対応を質した。教育部長は、排水路が冠水する問題を指摘し、必要な改善へ向けた取り組みを約束した。
また、一般質問では物議を醸している認可外保育園の処遇改善についても言及された。楚南留美議員が、認可外園長連盟からの陳情が全会一致で採択された経緯を踏まえ、認可外保育園への補助金について市長の見解を求めた。この件に対し、豊見城市市長の徳元次人氏は、事案の進捗と、今後の支援について積極的に検討していく意向を示した。
さらに、通学路の安全対策についても議論が及び、特に市内すべての小中学校周辺の通学路における防犯灯について、設置の必要性が強調された。市民からの要望も踏まえ、教育委員会と連携し、安全確保に努める姿勢が示された。
今回の議会では、多様な意見が交わされ、豊見城市の様々な課題について活発な議論が行われた。議員らは今後も、市民が安全に生活できるための施策に取り組む必要があると伝え、さらなる進展を期待すると述べた。