令和3年第3回豊見城市議会定例会が令和3年6月11日に開催され、多くのアジェンダが議論されました。
特に注目されたのが、奨学金返済「肩代わり」制度です。仲田政美議員は、「本市でもこの制度の創設が必要」と訴えました。これは、若者が抱える経済的負担を軽減することで、地域定着を促す狙いがあります。県内の幾つかの自治体が制度を導入しており、早急に検討してほしいとの意見が多く寄せられました。市の対応として、総務企画部長の奥濱真一氏は、「十分な議論がまだなされていない」と述べ、今後調査研究を進める意向を示しました。
また、生理の貧困問題についても取り上げられました。仲田議員は、「特に子どもたちに対する配慮が必要」と発言し、トイレに生理用品を備え付けることを提案。教育長の照屋堅二氏も、「学校現場との調整を進めていく」と前向きな姿勢を示しました。
さらに、新型コロナワクチン接種に関しては、福祉健康部長の嘉数久美子氏が接種の進捗状況を報告しました。65歳以上の高齢者への接種が優先されており、日々の調整を行いながら接種のスピードアップを図っています。特に、自宅療養者へのサポートの必要性が強調され、今後の方針が問われる状況です。
福祉行政からは、生活保護やフードドライブの取組についても永続的な支援が求められています。コロナ禍の影響で生活に困窮する市民も増える中、市は引き続き支援体制の強化に努めることを表明しました。
総合的に、議会における議論は市民生活に直結する重要な内容が多く含まれ、今後の施策に対して市の真摯な対応が期待されます。