令和4年第6回豊見城市議会定例会が12月6日に開催され、さまざまな議題が討議された。今回の会議では、主に市長による市政一般報告や、令和3年度の各特別会計の決算が認定された。特に、一般会計の歳入歳出決算については議論が白熱し、財政の健全性や来年度の予算編成に向けた懸念が示された。
市長の徳元次人氏は、「前回の臨時会が初めての経験であり、今後も議員各位の協力をお願いしたい」と発言。続いて、令和3年度一般会計歳入歳出決算に関する討論では、議員間で意見が交わされた。
特に、宜保龍平議員は、自身が予算決算特別委員会に参加した際の感想を述べ、「豊見城市の財政状況が厳しい」と強調。その上で、収支のずれが懸念され、「来年度の予算編成が厳しくなるのではないか」と警鐘を鳴らした。
一方、賛成意見を述べた瀬長宏議員は、経常収支比率が改善していることを指摘し、「市税収入が着実に増加している」と述べ、財政の好転を強調した。また、「基準財政需要額が増加していることは、地域社会が成長している証でもある」とした。
また、令和4年度一般会計補正予算案も合わせて審議された。特に、国民健康保険特別会計の補正予算に対する質疑が行われ、「今後の医療体制の拡充が求められている」との意見が示された。
最後に、今回の議会では陳情として、国民保護に関する特殊標章の重要性を啓発する意見や、沖縄の先住民族に関する国連勧告の撤回を求める声も上がっており、地域住民の関心を反映させた内容となった。
総じて、豊見城市議会は未来の財政運営や市民サービスの向上に向けて、議員間の活発な議論が行われたことが浮き彫りとなった定例会であった。