令和4年2月22日、豊見城市議会は第1回定例会を開催した。議事において、市長の施政方針や予算案などを中心に議論が行われた。市長の山川仁氏は、令和3年度の市政一般報告を行い、市の施策について概要を述べた。特に、子育て支援に関連する政策が強調され、教育環境の整備や福祉分野での施策が計画されている。
施政方針では、「第5次豊見城市総合計画」や「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」の施策として、子ども元気によるまちづくりを掲げ、子育て支援や教育改革、福祉の充実が取り上げられた。市長は、市民の信頼に応える形で政策を進める意向を示した。特に新型コロナウイルスの影響を受けた地域経済活性化策について具体的な対策を打ち出し、地域への支援を拡充することが強調された。
議案の一部には、令和4年度における一般会計予算が含まれ、約307億1,500万円が計上された。この予算には、各種補助金の充実や医療費助成の拡大、さらには新設校の設立等、様々な施策が盛り込まれていることが確認された。
また、令和3年度の一般会計補正予算に関する質疑では、コロナ禍における柔軟な財政運営が求められ、議員からは財政調整基金の取り崩しについての懸念も表明された。今後の財政運営においても、持続可能性の確保が重要な課題として認識され、市側はその点を配慮する意向を示した。
本定例会では、議案のほか多くの陳情も審査され、市民の意見を反映する重要な場となっている。各議案は賛成多数で可決され、今後の豊見城市の発展に向けた重要な決定となった。市民との信頼関係の構築と、持続可能な地域づくりが今後の政策の根幹となるだろう。