令和5年第5回豊見城市議会臨時会が開催され、議案の審議が行われた。
特に、令和5年度豊見城市一般会計補正予算(第2号)についての提案が注目を集めた。市長の徳元次人氏が「今回の補正予算は物価高騰への対策を目的としており、具体的には約2億6千7百万円を追加する」と述べた。
総務企画部長の内原英洋氏は、補正予算の重点を解説し、「新型コロナウイルス対応や物価高騰に対する支援事業の資金を確保するためのもの」と強調した。新型コロナウイルス対応として配分される臨時交付金を利用し、家庭や個人への経済的支援を拡充する方針を示した。
また、補正予算を根拠にした質疑があり、瀬長宏議員が「一般会計の補正が必要な理由は何か」と尋ねた。それに対し、内原氏は「県の補助金の活用や物価高騰への対策が中心である」と回答した。さらに、クーポン券の発行に関する事業も計画されており、一般世帯への配布数や高齢者世帯への追加配布が言及された。
附帯控訴の提起に関しても議論が及んだ。市長の徳元氏が教育部長の赤嶺太一氏を通じて、「控訴は児童の保護者が第一審判決を不服として行ったものであり、市としては控訴を行い再審理を求める」と述べた。質疑応答では、議員らが判決内容や市長の指示について確認する場面も見られた。
最後に、承認された専決処分についても報告がなされた。上下水道部からの説明によれば、「伊良波汚水中継ポンプ場における工事に関連した予算措置であり、緊急の対応が必要」とされ、了承を得た。
この臨時会では、補正予算他、諸多の議案が継続して協議され、閉会の運びとなった。