令和5年第6回豊見城市議会定例会が9月14日、午前10時に開催された。
本会議は重要な議題が多く扱われ、市民生活に直結する各種開発や災害対策について活発に議論が交わされた。特に、台風6号の影響による避難者受入数や不法投棄の状況について質問が集中した。
台風6号では、豊見城市は市役所庁舎を避難所として設置し、92人が避難したことが報告されている。その中には高齢者や乳幼児も含まれており、プライバシーを確保する施策が求められている。しかし、避難所のプライバシー確保に向けた課題も指摘され、「パーテーションの強化や防犯カメラの設置が急務」との意見もあがった。
また、不法投棄に関する問題も取り上げられた。特に与根漁港周辺では、夜間の不法投棄が常態化しており、その対策として「監視カメラの設置が必要」との提案がなされた。市民部長は、監視カメラの再設置を今年度中に進める考えを示したが、すでにあるカメラの故障や維持管理についても言及された。
さらに、学校給食センターの老朽化についても質問があり、教育部長は「45年が目標使用年数」との見解を示した。これに対して、建て替えの必要性や資金の出所、民間活用の可能性について詳しい調査が必要との意見もあった。市長は、給食センターの早期建替えに向けた意欲を示した。
教職員の働き方に関しても質問が投入され、教職員の職務負担軽減に向けた業務支援員配置などの取り組みが確認された。しかし、教職員の働き方改革にはまだ課題が多く、特に業務の見直しが求められている。
公共施設のLED化についても質問があり、現状16の公共施設が導入済みで、今後更なる導入を進める必要があるとその価値が認識されている。これらの施策は環境にも優しく、省エネ効果を高める取り組みとして期待されている。
最後に、自衛隊のハーリー大会参加についても質疑があり、自衛隊の支援の程度や市民行事におけるその位置づけについてさらなる協議が必要との意見があった。