令和5年第6回豊見城市議会定例会は、台風6号に関連して様々な議論が行われた。特に、台風による被害状況と復旧の取り組みが注目された。
まず、市内の被害状況について、総務企画部の内原英洋部長が報告したところによると、人的被害は5件、住宅被害は17件、農業被害は6000万円を超えるとのことであり、特に伊良波小学校の運動場での地すべりが深刻であると強調された。また、0400戸が停電し、断水が発生した事実も報告された。
次に注目されたのは、農業への影響である。経済建設部の城間保光部長は、特にさとうきびや野菜の被害が大きかったことを指摘し、農業の復興に向けて国の補助事業の活用を図る意向を示した。再び発生した被害に対して、必要な支援を進める方針が示された。
一方、教育に関しては、教職員不足が問題視された。教育部の赤嶺太一部長は、市内小中学校の教職員数の現状を示し、特に不足している部分を迅速に改善するため、県に要望を行う考えを明らかにした。さらに、教職員の勤務環境を改善し、労働条件を向上させる取り組みも進めていく必要性が指摘された。
令和5年度から市立図書館で電子図書館の導入が進められており、特にオーディオブックの導入が期待されている。教育部長は、現在約3,464点のオーディオブックが整備されたことを報告し、多くの市民が利用する環境が整っていると述べた。
最後に、総務企画部長は地域コミュニティの強化のために自治会の支援を強化する考えを表明した。具体的には、加入促進ポスターやチラシを通じての情報発信を強化する方針を示し、地域の絆を深める取り組みの重要性を訴えた。