令和4年第4回豊見城市議会定例会が9月15日に開催され、一般質問が行われた。
代表的な質問の一つは、都市計画について。日本共産党の瀬長恒雄議員が登壇し、豊見城市の市街化区域の拡大に向けた取り組みについて問うた。都市計画部長の大城堅氏は、即時編入と随時編入の計画の概要を説明した。即時編入の予定地区は8カ所あり、合計面積は約67.4ヘクタールで、市街化区域の面積が772.9ヘクタールから817ヘクタールに約10%増加する見込み。これは人口増加と土地利用ニーズの高まりに対応する必要から、区域区分の定期見直しによるものであるとした。
また、瀬長議員は子どもたちの虫歯問題についても質問。教育部長の嘉川聡子氏は、令和3年度の学校歯科検診の結果に基づき、虫歯未処置の児童と生徒の割合について報告した。小学生で28.8%、中学生で26.4%が虫歯を未処置状態にあるとし、その背景に経済的な理由がある可能性を指摘した。
さらに、火葬場に関する問題も取り上げられた。市民部長の大城直人氏は、現在の南部広域市町村圏事務組合の運営状況や火葬待機日数の改善策について報告した。火葬場の火葬件数は年々増加しており、運用後8年が経過した火葬炉の改修が必要で、将来的に火葬炉の増設を検討することも示された。火葬に2週間待ちになるケースがある中、地元からは改善を求める声が多く上がっている。
地域文化については、美ら島文化祭2022に関する取組状況も話題に上がり、教育部長の嘉川聡子氏が川柳祭典の実施状況や地域の特産品紹介などを説明した。市の文化イベントを通じて地域の活性化を図る考えが示された。
最後に、給食センターの分離についても言及があり、老朽化した設備の改善と、より良い学校給食の提供を目指すための取り組みが求められている。このように、本会議では多岐に渡る問題について議論が交わされ、豊見城市の未来に向けた市民の意見が重要視されていることが明らかになった。