令和5年第8回豊見城市議会定例会が12月12日に開かれ、重要な議題が多くの議員によって提起された。
会議ではまず、波平邦孝議員が森の風テラス構想について質問を行った。市長の徳元次人氏は、同構想を新たな富を生むエリアとして位置づけており、他市町村との差別化を図ることが不可欠であると強調した。その中で、市民の健康促進につながる施設整備や一流アスリートが利用できる環境を整備することが重要であると述べた。
続いて、環境整備についても触れられた。この議題に関し、波平議員は受動喫煙防止の観点から屋外喫煙所の設置について質問した。総務企画部長の内原英洋氏は、本庁舎における喫煙場所として、健康増進法への配慮が必要であることから、屋外特定喫煙所の設置を検討すると述べた。
また、不妊治療における市独自の支援策が質問され、こども未来部長の森山真由美氏が県内他市の事例を参考にしつつ検討を進める必要性を語った。さらに、消防行政についても、消防職員の増員を中心に議論が行われ、増員には理解が示された。
次に、波平議員は農業振興についての進捗状況を質問した。経済建設部長の城間保光氏は、沖縄型耐候性園芸施設の整備計画について、地域の農業者からの申請が多数あることを取り上げ、その要件や基準の検討過程を説明した。ここでも農家の意見を踏まえた対応が求められ、十分な支援策の検討が必要だと認識されている。
この議会ではまた、豊見城中央線の整備進捗や、根差部入り口に信号機及び横断歩道設置の要望についても触れられ、交通安全の観点からも課題が浮き彫りとなった。市民部長の上地五十八氏は、地域住民の安全確保のため、引き続き警察と協力していく姿勢を表明した。
市長の政策実行の下、議会ではさまざまな観点から市内の生活環境の向上が模索されている。議員たちは、市民の声に耳を傾け、必要な施策を着実に進めていくように求めている。