令和元年第6回豊見城市議会定例会が開催され、様々な議案や請願が審議された。
最も注目を集めたのは、議案第63号の一般会計補正予算である。これは、令和元年度の予算に対して修正が提案され、特に「クロツラヘラサギ」を豊見城市の鳥に制定する旨の請願や、若年がん患者の在宅療養支援を求める要請書が関連し、全体での有意義な対応が議論されている。総務財政常任委員会による審査では、議案第63号は賛成少数にて否決されたが、他の議案は賛成多数で可決された。
特に、今回の補正予算に関連して、議員間で教育に対する人選について活発な議論がなされ、豊見城市の教育委員に新たに選任されるべき人材についても様々な意見が交わされた。市長の提案による大城安司氏の人事について、市内外の人材が選考される中での賛否や、今後の教育行政に与える影響について慎重な意見が数多く見受けられた。
また、公共工事に関する公契約条例の制定に関しても議論がされ、特に労働者の最低賃金保障についての必要性が語られる一方、財政状況に配慮した意見も両立し、多角的に議場が盛り上がりを見せた。市民からの要望が合わせて提案され、実際に市民生活に直結する施策の重要性の認識が強まる結果となった。昨年の市長選挙にて市民から注目されたワクドキ懇談会については、その意義は高く評価されているものの、具体的な実行内容について法的及び財政的根拠を巡って議論が続いている。
議会閉会前には、様々な施策に対する意見書も提出される中、最終的に議案の効率性や実行性が問われる形となった。議会審議を通じて、市民が求めるサービスや福祉の充実が、今後豊見城市の明日をつくる重要な要素であることを各議員が肝に銘じたことは間違いない。