令和元年12月6日、瀬戸内市議会第5回定例会が開催された。
主な議題は、議案第84号の訂正請求を含む質疑、および各種議案の審議であった。この定例会では、議案や請願に関して活発な意見交換が行われた。
特に、議案第84号では、上下水道部長の松本孝之氏が訂正理由を説明。議案中の条項に誤りがあったことから訂正を求めた。議長の日下敏久氏は異議なしと認め、訂正請求が承認された。議案の訂正は法律施行にあたり重要な手続きとされる。
質疑では、議案第94号の令和元年度一般会計補正予算に関連し、参議院議員の厚東晃央氏が博物館関連の減額について質問。教育次長の薮井慎吾氏は禁止されることなく査定の詳細を説明した。彼によると、国宝の展示に特化した改修が不必要となったことを受け、予算の見直しが行われた。
質疑中、厚東氏は改修計画に関しての透明性を求めたが、薮井氏は詳細な協議を続ける意向を強調した。市長の武久顕也氏も、寄付集めにおいて、必要経費をリアルタイムで見直しすることが市の誠意であると述べた。
請願上程では、看護師と介護従事者の最低賃金新設を求める意見書や国民健康保険に関する減免措置の請願が紹介された。これらは全て、地域の労働者の処遇改善と経済的な負担軽減を目指すものであり、議会による真剣な審議が望まれるといった意義深い提案であった。
さらに、牛窓港に関する陳情も上程され、地域の安全と環境保全という点からも重要視された。議長は、これらを所管の常任委員会に付託し、審議を行うことを確認した。