令和2年第4回美作市議会の会議が6月23日に開催された。
重要な議題として、萩原市長に対する問責決議案が提出された。市長の行動が議会の秩序を損ねたとする意見が出ており、議会の承認なしに議場を退席したことが問題視されている。この事態を受けて、中山忠明議員が問責決議案を提案し、「市長の退席は新聞報道にもなったように二元代表制を冒涜する行為です」と強調した。
また、問責決議案の賛否を巡って議論が交わされる中、鈴木悦子議員は「議会の承認が必要である」と指摘。議長である岡本泰介議員は、事の重要性から「議会は何のために存在するのか」を問うた。これに対し、賛成の立場の議員たちも市長の方針に異議を唱えており、議会の機能性が問われる構図となった。
市長は報告の中で、コロナ禍での特段の措置として専決処分を行ったことを明らかにした。教育長人事を含む複数の議案は市長の専権事項として処理されたが、議論では専決処分に対する不安の声が相次いだ。議員たちは、「このような専決が許可されるのか」と疑問を呈し、反対意見が続出した。
岡本議長は、専決処分を巡るルールについての理解を求め、「それでも今の状況が続くようであれば、議会の存在意義が問われる」と述べた。議会は市民の代表として機能しているが、市長の処分過程や報告内容に対する信頼が揺らいでいる。