令和4年第7回美作市議会の9月定例会では、さまざまな課題が議論されました。特に個別避難計画について、今後の災害に備えてその見直しが求められています。
現在、美作市では、要支援者の個別避難計画の作成が進められているものの、プライバシーの問題や地域の実情に即した情報共有が課題となっています。こうした背景を受け、危機管理監の小林英樹君は、個別避難計画の作成を円滑に進めるため、他の市町村の取組を参考にする方針を示しました。また、より具体的な協議体を設けて進める意向も明らかにしました。
巨勢地区では、旧巨勢小学校を避難所として利用する際の環境改善が求められています。トイレの水洗化など衛生環境の整備が課題となっており、春名竜也総務部長は、条例に基づいた議論を重ねることで、地元自治振興協議会との連携を深めていく考えを示しました。
選挙環境についても議論がありました。西村大司議員は、入場自由である期日前投票との差に疑問を呈し、当日でも自由投票所を設けることが可能ではないかと提案しました。市民部長の景山二男君は、システム面での課題を指摘しつつ、他市の事例を研究し、選挙管理委員会に報告する意向を示しました。
さらに、姫新線の運行についても言及がありました。国土交通省の提言を受け、地域との協議が求められる中で、交通機関の維持について市は地域のニーズを踏まえて取り組んでいく必要があります。
最後に、中学校の部活動の地域移行に向けた取り組みも話題に上りました。福田昌弘教育長は、教職員の負担軽減と子供たちへの活動機会の提供が求められているとし、地域における協力体制の構築を進める意向を示しました。
このように、議会では市民生活に直結する重要問題が広範囲にわたって討議され、それぞれの部局が意見を出し合いながら、今後の美作市の発展に向けた具体的な方針が検討されています。