美作市議会の令和3年第4回6月定例会では、さまざまな議題が取り上げられた。
一つ目は新型コロナウイルスワクチン接種に関する議論で、議員らは接種状況や計画について確認した。特に、角南良雄議員は市民の関心が高い中、今後の接種計画に焦点を当て、保健福祉部長の大佛裕彦氏に「美作市の今後の計画と予定を教えてほしい」と質問した。大佛部長は、「65歳以上の高齢者については、7月末までに接種を完了させる予定で、現在の予約状況では8割以上に達している」と答えた。
また、ワクチン接種のキャンセル対応についても質問があった。高齢者が予約を取得するのが難しい中で、ほかの方法によるサポートを求められた。大佛部長は、「キャンセルによるワクチンの廃棄を防ぐため、接種希望者をリスト化し、医療従事者へ声かけを行う」と述べた。
二つ目の議題は給食センターの施設環境で、角南議員が「作業環境の室温管理が悪い」との声を紹介し、施設の現状について教育長の福田昌弘氏に質問。福田教育長は3つの給食センターの運営状況と温度・湿度について答えた。特に、美作給食センターでは監査委員からの指摘を踏まえ、施設の老朽化改善を進める必要があると強調した。
三つ目は観光振興協議会の取組で、美作市観光振興協議会の目的と会員条件について質問があった。産業政策部長の太田裕二氏は「観光協会同士を連携させ、地域の観光振興を推進する」と述べた。地域内でのイベント開催やスポーツ文化合宿の補助金交付などにより、観光振興を進める重要性を強調した。
四つ目の市道維持管理に関する質疑も同様に活発で、安藤功議員は高齢化地域における側溝の維持管理に関し、行政の役割に言及。「行政が必要箇所を把握し、土砂撤去を行う必要がある」と訴えた。都市整備部長の森元浩之君は、道路パトロールの状況や、要望に対する対応を明示した。
若者定住促進に関する議論では、田村秀昭議員が「美作市には魅力ある企業も多いため、自治体としての支援が必要」と指摘し、教育と連携した新しいキャリア教育の重要性を訴えた。生徒に企業を知る機会を提供する流れを強化する必要がある。