令和2年第6回美作市議会9月定例会が9月2日に開会した。今定例会は、全17人の議員が出席し、会期を24日間と決定した。議長の岡本泰介氏が欠席した議員についても言及され、後の運営委員会において、決算特別委員会の設置が決定された。
議会運営委員会の安藤功委員長は、会期中に議論される議案が28件に及ぶことを報告した。内容には、同意1件、報告2件、決算認定13件、条例の制定・改廃6件、指定管理者の指定1件、補正予算4件が含まれる。
特に、注目を集めたのは発議第4号である決算特別委員会の設置についてであり、アンバランスな財政状況の中で市民生活への負担軽減が求められている。さらには、固定資産評価員の選任についても、議論が交わされた。
報告第7号では、美作市が出資する法人の経営状況が審議され、美作市土地開発公社や大原農業振興センターなどの詳細が報告された。市長の萩原誠司氏は、特に大原農業振興センターの出資による経営安定化の重要性を強調した。
報告第8号では、令和元年度決算に基づく健全化判断比率と資金不足比率についても議論が展開された。健全化判断比率の改善傾向を受け、会計の透明性確保の必要性が再び強調された。これらの決算報告は、引き続き市民福祉の向上に向けた基盤の強化を狙いとし、市長の所信表明にも表れた市の将来的なビジョンが語られた。
次回の議会では、新型コロナウイルス対策や市道の認定・変更など重要な議案が取り上げられる予定だ。特に、美作市の財政を巡るテーマは、今後も市議会での重要な議論に発展する見込みである。
議長辞職の件では、岡本議長が健康上の理由を述べ、辞職は否決された。議会の運営方針については、次回の協議を含めて調整を図っていくことが期待される。