美作市は、12月定例会において多岐にわたる議題が提起された。特に、新型コロナウイルス感染症に関する議論が印象的であった。市内のワクチン接種状況は、11月末時点で3回目の接種率が89%、4回目が68.2%で推移している。スムーズな接種を促すため、さらなる包括的な広報活動を展開する必要があると考えられている。
また、オミクロン株対応のワクチンについては、接種率の向上を図るための施策が必要視されている。
次に、循環経済への移行に関する議題では、資源のリサイクルや再利用についての計画が提案された。現行のリサイクル制度に基づく取り組みが進行中だが、未だ全てのプラスチック製品リサイクルに至っていない現状が危惧されている。今後はプラスチック製容器・包装の回収を強化し、市民の理解を促進する必要があるとされている。
さらに、防災に関連するタイムライン策定の進捗も報告された。現在、水害に特化したタイムラインが運用されている。防災計画の見直しやより多様な災害の想定が求められており、特に女性の視点を取り入れた計画構築が重要視されている。
農林漁業政策では、美作市が抱える大きな課題として担い手不足や収益の安定性が挙げられた。新規就農者の支援や小規模農業者に対する補助制度の充実が求められる。特に、農地の集積や集約を進めるためには、これまでの政策の再検討が必要だという見解が示された。魚類の資源保護に向けてカワウやサギの被害対策についても言及。生態系に悪影響を及ぼすこれらの鳥に対して、地域での協力的な駆除活動が進んでいる。
マイナンバーカードに関しては、接種券を用いた新たな申請方法の導入が検討されている。特に不在者投票の際にマイナンバーカードが活用できるよう、効率的なシステムの導入が目指されている。また、市税に関連する案内や新たなシステムへの移行においても、職員によるデータ確認の重要性が強調されている。
最後に、太陽光パネル税における特定事業者との協議は継続中で、その結果が注目されている。事業者との合意形成を図るための努力が続いており、その進捗が期待されている。