令和元年第4回美作市議会は、9月6日に一般質問を行った。議長は会議を開き、出席議員17名、欠席議員1名の中、初日からの質問が続けられた。
議員の萬代師一氏が質問を行い、市が支援する大阪滋慶学園への補助金について追及した。その金額は約1億5,000万円で、同学園の新校舎建設のために市が設定した補助金交付要綱にもとづくものだ。しかし、議員は「補助金の対象者は国及び県からの交付金について不明だ」と指摘し、その申請状況や県との協議の進展を求めた。その後、平田幸春企画振興部長心得は、交付金についての説明を行い、各種補助金の申請状況や協議の経緯について詳細を述べた。
次に、山本重行議員はコロナ禍における市民の安全施策について、新たな公共交通システムの確立を呼びかけた。特に高齢者の交通手段を担保するため、タクシー利用補助金やデマンドタクシーの利用状況について詳細に確認した。市内ではタクシー料金の平均額が設定される中、担当部署は今後の利用促進や地域特性に応じた柔軟な対応を検討しているとした。
また、安藤議員は市営バスや鉄道運行の安全対策に関連し、気象警報発令時の対応についても質問を行った。他地域の運行情報共有や連携の重要性が強調され、行政と市民との円滑なコミュニケーションの必要性が確認された。加えて、オリンピック・パラリンピック関連については、美作市でのキャンプ誘致の進捗状況が報告され、特にベトナム女子サッカー及びスペイン女子7人制ラグビーへの支援がされてきたが、今後の誘致活動についても活発な姿勢が求められている。
最後に、教学現場での問題行動隅々まで注視する必要があることも、市民の声から取り上げられた。学力調査結果の数値とその背景にある著しい課題に着目し、保護者と連携した協力体制が求められている。