令和2年第4回美作市議会が6月18日に開催された。この日は、議案質疑や同意事案が中心に扱われ、重要な案件が多数議題に上がった。
まずは、議案質疑が行われた。議案第66号に関する質疑では、金谷議員が美作市営バス有償運送条例の廃止による市民負担の増加を指摘した。これに対し、市民部長の景山二男氏は、デマンドタクシーの運行について協議していると説明した。金谷議員は、4月からバスが廃止され、負担が続いていることから早急な対応を求めた。
また、議案第71号の「美作市災害派遣手当に関する条例の制定について」も審議された。岩崎議員は、条例の目的や派遣者の生活費についての説明を求めた。市長の萩原誠司氏は、必要な支援体制を確保する考えを示した。市長は「私が首長でいる限り、最適のおもてなしをする覚悟である」と強調した。
さらに、議案72号「市道路線の認定について」に対しての質疑もあったが、特に反対意見は出ず質疑が終了した。会議は、教育委員会教育長の任命を含む同意第8号へと進んだ。荒木副市長が新任教育長候補の福田昌弘氏について経歴を説明し、豊富な教育経験を持つことから適任と評したが、最終的に議会で賛成が集まらなかった。
最終的に、同意第8号は賛成0票、反対16票という結果に終わり。この決定は今後の教育行政に影響を与える可能性がある。議長の岡本泰介氏は、会議の閉会を告げた後、しばし議会は休憩に入った。議会の運営においては、議員間の議論が活発に行われる一方で、人事案件の信任問題が浮上するなど、議会の役割が問われる場面もあった。