令和3年第2回美作市議会が開催され、市民の声を代表した各議員が重要な問題についての一般質問を行った。特に注目されたのは、美作市のスポーツ振興や自衛隊学校の誘致、そして高齢者福祉と公共交通に関する質疑であった。
スポーツに関して、美作市スポーツ協会は多様な競技種目を有し、地域スポーツの振興を目的としている。コロナ禍の影響で大会やイベントは減少し、協会の登録者数は減少傾向にあるが、参加者の健康増進を目指した取り組みが続けられている。市は今後、ホームページやSNSを活用し、スポーツイベントの情報を広報していく方針を強調した。
自衛隊体育学校及び輸送学校の誘致についても質問があった。市長は、自衛隊の評価について「自然豊かで理想的な環境である」と述べ、合宿の開催計画があることを明言した。一方で、輸送学校の誘致に関しては高いハードルが指摘される中、美作市を活用した新たな施策の可能性を認めている。
高齢者福祉の現状にも触れられ、介護難民や老老介護の問題が取り上げられた。市は、介護サービスがスムーズに受けられるよう、地域包括支援センターを中心に様々な支援や相談が行われていることを報告し、高齢者の見守り体制についても説明した。
タクシーの利用補助についても市民からの声が寄せられ、現在の利用実態とともに、今後の取り組みが求められた。また、水道料金の引き下げについては、財政的な課題があることを説明しつつ、必要性を強調した。生活水準の離落を避けるため、引き続き実態調査を行い、効果的な政策提言を進める考えを示した。
このように、市は市民の多様なニーズに応える姿勢をしっかりと持ちながら、今後も市民生活の質の向上へ向けた活動を進めていくことに注力している。