令和5年9月4日、美作市議会の第6回9月定例会が開催され、一般質問が行われた。議員たちの発言を通じて、地域の未来に向けた重要な議題が取り上げられた。
初めに、議長が出席議員を確認し、欠席者の報告を済ませた。その後、一般質問が始まり、各議員が順次発言の権限を得て、地域の重要課題について質問を展開していく様子が見られた。
まず、議席番号8番の西村大司議員が発言し、ひきこもり支援について質問した。彼は、全国的なひきこもり問題が深刻化していることを指摘し、美作市の具体的な支援体制や取り組み状況を尋ねた。これに対し、大佛保健福祉部長は、美作市内でのひきこもり支援の実態や相談窓口の設置状況を説明した。また、8050問題に関する現状についても触れ、これに対する対応が進められていることを報告した。
続いて、旧町村の活性化に関する質問が提起された。西村議員は、遊休地の活用されていない状況を憂慮し、具体的な地域振興施策を求めた。この発言に対し、赤堀企画振興部長は、遊休地の利用に向けた取り組みを進めていると回答し、地域の魅力向上が目指されていることを強調した。
次に、和田いさお議員が発言を許可され、放課後児童クラブにおけるWi-Fi環境の整備について質問した。大佛保健福祉部長は、現状のWi-Fi環境と今後の整備計画について述べ、全ての放課後児童クラブでWi-Fi環境整備を進める方針を示した。
観光施策については、田村秀昭議員が発言し、美作市のふるさと納税の取り組み状況や観光振興について質問した。赤堀企画振興部長は、ふるさと納税の現状について報告し、青果物の不作が影響したことについて言及した。しかし、今後の取り組みについても言及し、地域資源を活用した観光振興を目指していく考えを示した。
最後に、農村型地域運営組織RMOについての質問が行われた。福永農林政策部長は、RMOの意味や目的について詳しく説明し、美作市での取り組み状況を報告した。特に、農用地の保全や地域資源の活用が期待されていることを強調し、地域住民との連携の重要性を訴えた。
議会は、時間の許す限り様々な質問が交わされ、地域のニーズに応じた対応が求められる中、将来を見据えた施策が必要であるとの認識が共有された。ここでの議論は、今後の美作市の発展にとって重要な指針となるものであった。