令和2年第5回美作市議会臨時会が8月11日に開かれた。重要な議題として、新型コロナウイルス感染症への対応策が協議された。
会期は本日1日のみと決定され、出席議員は全18名であった。議長の岡本泰介氏は、議事を進める中で、新型コロナによる影響を受けた市民への支援を強調。
市長の萩原誠司氏が提案した議案は、一般会計の補正予算を含む5件である。
その中でも、議案第75号の補正予算において、特に注目を集めたのが、美作市民に対する臨時給付金の支出だ。新型コロナウイルスの影響で収入が減少した法人には20万円、個人事業主には10万円が支給される。この対応は、以前からの施策と合わせ、幅広い温もりのある助成として期待される。
また、副市長の荒木利明氏は、補正予算の内容を説明し、新型コロナウイルス感染防止のための具体的な支出についても触れた。特に、美作市全体での感染症防止対策、さらには市民福祉の向上に向けた取り組みが強調され、福祉部門ではさまざまな支出が案出されている。
質疑応答の中で、議員の岡野鉄舟氏は、補正予算における金額の妥当性について強く疑問を呈した。特に米の価格に関する説明に対し、納得のいく答弁を求めた。
また、議案第76号では国民健康保険特別会計の補正も提案され、感染防止に向けての加湿空気清浄機等の購入が計上され、これが支持を得た。議員の間では、医療従事者の慰労金を高める案も出たが、最終的には予算には入らなかったものの、医療支援にはさらなる拡充の余地があることが確認される。
最終的に、すべての議案は賛成多数で可決されたが、その影響では、今後どのような支援策が予定されるのか、市民の期待は高まるばかりだ。議長は、次回の9月議会に向けた議論を進める意向を示し会議は終了した。