令和3年第7回美作市議会12月定例会が開かれ、様々な議題が討議された。議論の中心は、地域課題の解決に向けた具体的提案であった。その中で、山本真樹議員による一般質問が展開される。
最初に、粗大ごみ収集に関する状況が取り上げられた。山本議員は、他町村の状況を考慮し、効率的な粗大ごみ収集の方法を検討する必要性を訴えた。市民部長の景山二男氏は、多様な地区で実施されている粗大ごみの処理方法について触れ、美作市の事情に合った運用を模索していると説明した。特に、ストックヤード及び粉砕機の能力の問題が依然として解決課題である。
次に小児・幼児の救急対応が取り上げられた。山本議員は具体的な事例を挙げつつ、子どもたちへの救急対応において必要な資機材や病院での受け入れ体制について質問した。消防長の千原善弘氏は、その時々の判断に基づいた救急車での適切な対応が必要で、具体的な改善策を現在検討中であると言及した。
また、耕作放棄地の問題は、地域住民からの相談が多く寄せられ、大きな課題となっている。農林政策部長の遠藤宏一氏は、農業委員会が所有者と連携し、草刈り等の保全管理を進めていると述べたが、所有者連絡が難航している問題も抱えている。
地域おこし協力隊の活用が今後の地域活性化に寄与することが期待されている。市の企画振興部長春名信明氏は、隊員が実践的な地域振興に貢献している事例を紹介。将来的な産業、経済における役割が重要視されていることが強調された。
冬季には道路の凍結防止や除雪が課題となっている。いくつかの議員が、特に市内の交通インフラの安全確保に関する実施基準を質問し、都市整備部長の森元浩之氏は、現在の基準に基づき24時間体制で対応していることを示した。これに加え、樹木の伐採等の除雪作業についても注意が必要である事が強調された。
定住促進策および子育て世代の支援策について、山本議員は市民の声を取り上げ、定住のための環境づくりや子育て支援が重要であると訴えた。市の姿勢として、美作市は家族層をターゲットにした支援が今後求められるとの考えが示された。
今回の議会において、様々な問題が提起され、各部局がしっかりとした策を持ち寄ることで、より良い市民生活の実現に向けた取り組みが期待される。議員たちの質問は市政にとって大きな参考材料となっており、継続的な議論が必要であると感じされている。