令和6年第2回美作市議会が5月29日に開会した。特に注目されたのは、鈴木悦子議員に対する議員辞職勧告決議についての議論であった。
新免仁憲議員が提出した辞職勧告決議案は、過去に2度同様の決議が可決された鈴木議員へのものである。論点は、鈴木議員の贈賄行為についてであり、過去の議長選挙に関する問題が引き合いに出された。新免議員は、「鈴木議員は金銭を渡そうとした行為により議会の信頼を失った」と主張し、辞職を強く勧告した。これに対して、鈴木議員側も自身の立場を弁明しようとしたが、発言は許可されなかった。
賛否の討論が行われ、多くの議員が鈴木議員の辞職を求める意見を表明した。その中で、中山忠明議員は「議員は市民の模範であるべきで、その信頼を失墜させる行為は許されない」と述べた。一方、角南良雄議員は「再三の辞職勧告は個人攻撃になる可能性がある」と反対の立場を表明した。
投票の結果、賛成多数により鈴木議員に対する辞職勧告決議が可決された。議会は、議員が市民への信頼を守るための厳しい対応を求める姿勢を示したこととなる。議長の山本雅彦氏は、市議会の信頼を取り戻すための重要なステップであると強調した。なお、会期については、5月29日から6月25日までの28日間と決定された。
今後は、行政報告やその他多くの議案が討議される予定であり、市の政策形成に向けた議論が展開されることが期待される。特に、健康寿命を延ばす取組や、施設整備、税条例の改正など、具体的な施策が議論される見通しである。市民の関心も高まる中、議会の動向が注目される。