令和3年の美作市議会第7回12月定例会が開かれ、新型コロナウイルスワクチン接種の現状や市庁舎建設、新型コロナウイルスに関連した諸議案が議題となった。
新型コロナウイルスワクチン接種について、萩原誠司市長は「12歳以上の接種率が87.9%、65歳以上は95.2%に達しており、県全体の83.3%を上回る水準である」と説明した。
後山トレッキング駐車場連絡便モニター運行事業の結果についても報告され、運行期間中に568人が利用し、非常に好評だったことが窺えた。この成果が美作市の観光促進に寄与することが期待される。
また、ふるさと納税についても言及され、年度末までに1億1,600万円の寄附が集まったと発表された。特に、返礼品の充実化が寄附者を増やしている要因の一つとして強調された。
文化施設や庁舎の建設に関する議案も重要なテーマだった。新廃庁舎の早急な建設が求められており、萩原市長は「地権者との交渉が進んでいる」と報告。また、文教厚生委員会からは作東公民館の建設計画について、資材の価格高騰が問題視されていることが伝えられ、委員からは「ウッドショックの影響で設計額が予算を超えた」との声が寄せられた。
議案の中で、一般会計の補正予算および関連議案が数多く上程され、審議が行われた。特に、議案第69号の「新型コロナウイルスに対する支援金の給付」が年内の実施を目指して進められる。
一方、認定第4号から第16号の決算報告も行われ、平穏に進行したことで、賛成の声が相次いだ。特に健康保険や介護保険に関する決算は効率的に運営されていることが強調された。
最後に、今後の議会では、美作市の予算がさらに安定することを願う意見が出され、全員総意で次回の会議に向けて団結を確認した場面であった。