令和2年第9回美作市議会12月定例会が開催され、各議案の審議が行われた。
開催日は12月22日。この日は議案79号から116号、請願と陳情が議題として上程された。すべての議案が可決されたが、特に議案79号「美作市事業用発電パネル税条例の制定について」は、継続審査とされた。パネル税に関する議論は多岐にわたった。
総務委員会の岡野鉄舟委員長は、事業用発電パネル税について、法定要件や国の通達に従い、納税義務者の意見聴取が必要であると指摘した。そのため、9月からの継続審査となった。この件に関しては、複数の発言者が質問を行い、委員会としての調査が不足していたことが焦点となった。
中山忠明議員は、議案第109号「美作市獣肉処理施設の指定管理者の指定について」についても触れ、労働条件に関する質問を行った。委員会では、現場の声を反映させるよう努めるとしたが、具体的な議論は少なかった。これに関し、労働条件についての詳細な審議がないまま進行したことが懸念材料であった。
議案第82号「美作市共同作業所(素麺工場)設置及び管理に関する条例の廃止について」も審議された。この条例廃止については、議論が比較的スムーズに進行し、全員の賛成で可決となった。また、請願第2号「国の責任による「20人学級」を展望した少人数学級の前進を求める請願」は、賛成少数により不採択とされた。
議会では、各議案の可決に伴い、執行部に対し、今後の事業執行において、各議員から出た意見や要望を真摯に受け止めるよう求めた。同時に、各議員は市民の福祉向上に向けた施策の実現を期待している。議論は白熱し、様々な意見が交換された。議長である岡本泰介議員は、最後に市長に、全国的な新型コロナウイルスの拡大状況に対する懸念を述べ、今後の対応に関する意気込みを語った。