令和6年第1回美作市議会の3月定例会が開催された。議題には一般質問があり、特に傷病者の緊急搬送と、その受入先の問題が議論された。これに関して新免仁憲議員は、痛みを抱える人々の搬送における受入先不足の問題を指摘した。
新免議員は、傷病者の緊急搬送における受入先の確保が難しい場合があるとして、近隣医療機関の多くが受入れを拒否することが時折あると述べた。山本俊博消防長は、通報後に必要な資機材の準備を行って搬送に臨むが、それでも受入先が見つからない場合が存在するとの見解を示した。
一例として、新免議員は昨年発生した骨折事故のケースを挙げ、消防署への連絡後、近隣の病院が満床であったために搬送先の確保が難航したことを説明した。救急車に乗せられて、子供が痛がる姿を見ながら、受入れ先が見つかるまでの時間が長引いてしまったことは、それに関わった家族にとって大きなストレスになったと述べた。
その上で新免議員は、近隣の医療機関だけでなく、県外の医療施設への受入れも検討すべきとの意見を proposingした。さらに、少子化や人口減少が進む中で、子育て支援を含む総合戦略についても議論が行われた。赤堀卓司企画振興部長は、少子化対策として子ども政策会議が策定されていることを報告し、引き続き地域ごとの施策を展開していく方針を述べた。
今後の具体的な取り組みとしては、地域資源を生かした様々なイベントの開催があり、特に美作市における食文化や観光地と連携した施策が強調された。また、冬季における観光資源の魅力向上も重要なテーマとして挙げられた。
次に、新免議員は「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」の現状について問うた。赤堀部長は、人口減少は依然として大きな課題であり、今後も多方面から戦略的に取り組む必要性を強調した。年次目標に基づき、地域の特性に即した策を講じていくことが求められている。
このように市政の重要な課題に関して様々な意見が出された。議会メンバーは市民の安全や生活向上を目指し、着実な取り組みを進めていく姿勢を見せていた。議会の終了後も、これらの問題についての議論が市民にとって有意義なものとなることが期待されている。