令和4年第3回美作市議会臨時会が、2022年3月5日に開催された。
本臨時会の目的は、ロシアによるウクライナ侵略に対する意見書及び決議を採択することである。議長の鈴木悦子市議は、開催の経緯や意義を強調した。
この度の臨時会では、まず発議第5号「ロシアによるウクライナ侵略を即時停止し、ウクライナに平和を取り戻すよう尽力することを強く求める意見書の提出について」が議題に上がった。提案者の安藤功議員は、意見書の提出は、地方自治法第99条に基づいて国会や関係行政機関への提出であると説明した。意見書は衆議院・参議院の両議長や内閣総理大臣、防衛大臣、外務大臣などに向けて提出予定である。
質疑の中で、森元末信議員が意見書の提出先を尋ねた。また、中山忠明議員は、臨時議会の開催理由やタイミングに疑問を呈し、美作市議会としての独自の行動の必要性に疑念を示した。安藤議員は、自らの意見書は国際的にも大切な問題であると強調した。この意見書は賛成多数で可決された。
続いて、発議第6号「ロシアによるウクライナ侵略を抗議し、ウクライナからの即時撤退を求める決議について」が追加日程として議題に上がった。提案者の山本雅彦議員は、決議の意義を説明し、ロシア政府がウクライナ市民に甚大な被害をもたらしている状況を強調した。決議書はロシア大使館や国際連合、EU等に提出予定で、広範な国際的な呼びかけを目指すと述べた。
総じて、出席議員はウクライナ侵略に対する抗議活動を支持し、強力な意見表明が必要とする意見を示した。特に和田いさお議員や田村秀昭議員は、日本の安全保障にとっても重要な事と強調した。
最後に、萩原誠司市長は議会の迅速な対応に感謝の意を示し、今後の行政としての取り組みも検討することを述べた。