令和5年第4回美作市議会の臨時会が4月28日に開かれた。
本議会では、会期の決定と議案第35号及び議案第36号の審議が行われた。
まず、議案第35号「令和5年度美作市一般会計補正予算(第1号)」に関して、委員長報告が行われた。滋慶医療科学大学のキャンパス誘致に関連する内容が討論の中心となり、出席議員から多様な意見が寄せられた。
特に、山本真樹議員(滋慶医療科学大学キャンパス誘致に関する特別委員会委員長)は、滋慶学園からの説明内容を受けて、大学誘致に対する市の期待と懸念を強調した。彼は、「美作市の地域創生において大学進出は大きなチャンスであるとし、しっかりとした準備が必要だ」と述べた。
一方、反対意見も多く、安藤功議員は「21億円という多額の資金が手当てされることにリスクを感じている」と発言。彼は、過去の大学誘致の失敗例を引き合いに出し、懸念を表明した。
討論の後、投票が行われたが、議案第35号は賛成少数で否決された。一方、議案第36号「令和5年度美作市一般会計補正予算(第2号)」は、全員賛成で可決された。これは、低所得子育て世帯への生活支援が含まれており、参加議員の支持を得た。
議長は、「本臨時会において示された市民の意見を踏まえ、前進する必要がある」と述べ、閉会の辞を述べた。各議員は地域活性化の重要性を再確認し、今後の行動を意識した様子であった。