美作市議会の令和2年第9回12月定例会が開催された。
この会議では一般質問や議案質疑、請願・陳情が取り上げられた。一般質問では、「消防団活動」「火葬場と斎場」「大原こども園の新築工事」など、多岐にわたるテーマが議論された。特に、消防団活動に関しては、重平直樹議員が実態を踏まえた質問を行った。具体的には、消防団員への報酬体系や費用弁償制度の見直しが求められた。これに対し、高山宏明消防長は、公務における費用弁償は条例に基づき支給されるものであり、今後の検討課題であることを述べた。
次に挙げられた火葬場と斎場の状況については、重平議員が老朽化の進行を指摘した。景山二男市民部長は、美作火葬場建設庁内検討委員会の開催回数や進捗状況を説明した。特に、火葬場の老朽化に対して具体的な計画が必要であるとの認識が示された。
さらに、大原こども園の新築工事についても質問があり、建設工事の進捗と安全性について、重平議員が強い関心を示した。教育長の福田昌弘氏は、工事の進捗や安全対策についての詳細な説明を行い、地域の特性に配慮した施設が必要であることを強調した。
次に、請願に関する議題では、請願第2号が国による「20人学級」への移行を求めるものであった。議会では、教育に対する国の責任が取り上げられ、地域住民の意見を基にした設定が求められた。また、請願第3号では、自家増殖を原則禁止とする種苗法改正案の廃案を求める意見が述べられ、農業の持続可能性が重要視されていることが明らかにされた。
この議会を通して、議員たちは市民からの信頼を得るための取り組みに力を入れており、今後も耳を傾ける姿勢が求められる。特に青山慶議員は、農業や教育政策に関連した質問を行い、議会での重要性を確認した。全体的に、会議は市民の声を把握する場として機能していた。今後の具体的な施策への期待が寄せられる。