令和元年第3回美作市議会の定例会が6月7日に開かれた。
この日の会議では、特に「美作市事業用発電パネル税条例の制定」が主な議題として取り上げられた。議案第50号については、倉地重夫議員が新たに課される目的税が二重課税になるのではないかと懸念を示した。これに対して市民部長の景山二男氏は、固定資産税とは異なる課税標準を持つため、二重課税には該当しないとの見解を述べた。
さらに、倉地議員は、税の対象が発電出力10キロワット以上の事業者に限られることで、農業者の自然エネルギー活用への取り組みが抑制される懸念があると指摘した。これについて景山部長は、個人が使用する範囲や発電事業者としての扱いに基づき、この基準を設けた理由を説明した。議会での質疑が進む中で、本条例の意義と影響が熱く議論された。
さらに、森林環境基金条例の制定に関する質疑では、美作市が修繕や改築に必要な資金をどう確保するかについても議論が展開された。この中で、地元の意見をどう反映させていくかが重要な焦点となった。特に、江見地域の安全性が議論され、過去の災害を受けた上での悩ましい課題が浮き彫りになった。
また、公民館改築計画についても多くの意見が寄せられた。市民の安全と施設の必要性の折り合いをどうつけるかが主要テーマの一つとして挙げられ、各議員が市民の意見をしっかりと聞くべきだとの意見が出た。
このように、6月7日の美作市議会では、環境税や公共施設に関する多くの課題が取り上げられ、議会の活発な議論が行われた。今後も市政への影響を注視していく必要がありそうだ。