美作市の令和6年第1回定例会では、フレイルサポーター制度、認知症対策、農業用資材廃棄支援、第三セクターの民間移譲について多くの議論が交わされた。
まず、フレイルサポーター制度について、内田大司議員が質問した。大佛裕彦保健福祉部長は、フレイルサポーターが28名いて、各地区でフレイルチェックに取り組んでおり、その結果に基づいて地域の健康改善に繋げることを目指していると説明した。フレイルトレーナーの養成も進め、高齢者の生活支援を地域密着で行う意義を強調した。
続いて、認知症対策についても議論が行われた。内田議員は、昨年施行された認知症基本法に基づく美作市での取り組みについて質問し、大佛部長は、認知症サポーターの養成や地域の支援体制について具体的な数字を示した。また、地域でのサポートの重要性についても触れ、取り組みを今後も継続していく旨を述べた。
農業用資材の処理支援について、内田議員は処分費用の助成の必要性を訴えたが、福永道広農林政策部長は、現在の助成内容や隣接自治体との比較を説明し、さらなる支援の可能性について言及した。農業用資材の廃棄支援は強い要望があり、今後の検討が求められる。
最後に、第三セクターの民間移譲についての質疑も行われ、江見勉政策審議監は、経営が著しく悪化した場合には市の財政に影響を及ぼすとして、透明性、公正性の確保が重要と述べ、適切な手順での譲渡が行われることを約束した。今後も引き続き議会に説明を行い、地域住民への情報提供も重要視することが確認された。
このように、会議では様々な視点から地域の重要な課題について討議され、各部門が一体となった取り組みの重要性が再認識される場となった。今後もこれらの課題への早期対応が市民の生活に直結することから、期待が寄せられる。