令和元年9月定例会において、議員が美作市所有の貴重な建造物や美術工芸品の保存管理について質疑を行った。
この議題に関する初めの発言では、旧大原町が所有する達磨頂相図について、その購入時期や金額について詳しく尋ねられた。おおよそ2億円で購入したとの回答があり、その金額が高額であることが強調された。
議員はまた、達磨頂相図の真贋についての鑑定書がないことにも言及し、真贋を判断するための基準や、何らかのアクセシビリティが必要ではないかとの考えを示した。また、同作品の管理の現状について、英田の歴史民俗資料館で厳重に保管されているとの説明があったが、維持管理体制にもっと配慮が必要ではないかと思われる部分が見受けられた。
さらに、議員は市立図書館の活用に関して質問を行い、特に地域の歴史や文化を学ぶ場として図書館が果たす役割に期待を寄せた。図書館を利用することが、将来的に地域の発展や人材育成につながるとの見解が示され、図書館が持つ魅力や可能性が強調された。
次に、住民主体の防災対策においては、地域住民の意見を反映させるようなシステムの構築が求められ、その一環として防災訓練の重要性が再確認された。特に、要配慮者の安全確保や、地域特性に応じた防災対策が求められた。
また、男女共同参画の視点からの防災体制の構築についても議論され、女性の参加を促し、実効性のある避難訓練を実施することが重要であると述べられた。こうした意見は、今後の防災計画の修正や策定において、住民の理解と協力を得る上で不可欠であろう。
最後に、地域防災や男女共同参画においても、住民一人一人が主体的に関わり、参加することの重要性が強調され、今後の進展が期待される。