令和2年第1回美作市議会3月定例会では、さまざまな重要議題が議論された。
まず、美作市男女共同参画プランについては、景山二男市民部長が進行状況を報告した。プランの目的は、市民が互いに人権を尊重し、性別にかかわらず能力を発揮する社会の実現である。5項目からなる基本理念を打ち出し、具体的な数値目標に向けた進捗が報告された。特に重要な項目には、行政分野において女性の参画推進が挙げられ、現在市職員の女性比率は約24.6%であることが強調された。目標40%の達成に向け、活動支援策も実施されている。
次に、勝英地域自立支援協議会に関する質問がされた。江見勉保健福祉部長によると、この協議会は障がい者とその家族に対する支援体制の強化を目指している。特に、地域のニーズ調査や福祉サービス提供に向けた取り組みが行われており、地域住民との連携が重要であることが指摘された。今後は、さらに多様な意見を取り入れ、協議会を運営していく方針が示された。
また、岩崎清治議員は北部高等技術専門学校の役割に注目し、県の医療推進課との情報共有の重要性を訴えた。市長も市内の若者に向け、訓練校の存在を広めることが急務であり、そのための周知活動を強化する考えを示した。特に、障がいを持つ方に対する教育機会の提供が、地域の承認を得るための助けになると強調された。
防災対策に関しては、高山宏明危機管理監が浸水想定区域の見直しの必要性を訴えた。特に大雨による浸水被害の想定が重要であり、今後のハザードマップを整備する際の課題として取り組むことが確認された。また、過去の水害教訓をもとに、自助・共助の精神を養うための地域活動の必要性が示唆された。