令和3年3月定例会で、美作市議会にて新型コロナウイルスや防災施策についての議論が行われた。特に議員の岩江正行氏からは、新型コロナウイルス感染対策に関する質問が相次ぎ、市の対応方針が注目された。
新型コロナウイルスに対する市の取り組みとして、保健福祉部長の江見勉氏が報告を行った。江見氏は、「新型コロナウイルス感染に関する情報の発信には慎重を期しているが、発生状況については地域住民に正確な情報提供を行なっている」と述べた。また、抗原検査の実施や保健所との連携についての重要性が強調された。実際に美作市の感染者数は27名と報告され、厳しい状況が続く中での市民の安全を確保するための施策が求められている。
次に、防災施策として、美作市が設置を進める防災公園の必要性についても議論された。危機管理監の千原善弘氏は、「防災公園の整備は大雨や地震などに備えたものであり、公共の場としての役割を強化していく必要がある」と述べた。この防災公園は、避難所の機能を持ち、災害時の支援物資倉庫などの役割を果たすことが期待されている。しかし、設置場所の選定に関しては慎重な判断が求められていることも議員から指摘された。
加えて、モデルケースとして美作市の人口ビジョンと、それを基にした子育て支援事業についても意見が寄せられた。議員たちは、美作市の出生率を向上させるための施策に関心を示し、具体的なプログラムの必要性を訴えた。特に、看護師の養成や子育て環境の充実を強調し、地域への住みよい環境を创建する意義を強調した。
市長の萩原誠司氏は、看護師の確保や子育て支援に関する施策が地域における出生率の向上に寄与すると述べ、将来的な見通しについても前向きな姿勢を見せた。