令和2年第8回美作市議会11月臨時会が開会された。
議題には重要な補正予算案が上程された。
特に、新型コロナウイルス感染症への対策が大きな焦点となっている。
この臨時会では、地方自治法第121条に基づき、市長や副市長を含む多くの職員が出席し、補正予算の説明が行われた。市長の萩原誠司氏は、コロナの影響により、議案件が急遽増加する可能性について懸念を示した。特に、美作市内での感染者の発生を防ぐため、全数検査を行う必要性を強調し、安全確認後の学校再開についても言及した。
美作市一般会計補正予算(第9号)では、感染が疑われる場合に対処するため、またクラスター発生に備えるため、7037万円の予算が新たに計上された。この中には、光ファイバーケーブル工事やPCR検査費用の計上が含まれている。特に、教育機関の休校時の対応策として、児童や教職員に向けたPCR検査が計画されている。副市長の荒木利明氏は、感染症予防に向けた具体的な対策を報告した。
尾高誉久議員は、検査委託料や高齢者向けの体調調査について質問し、詳細な説明を求めた。これに対し、福祉部長の江見勉氏は、対象者数や調査内容を明らかにした。今回の補正によって、高齢者の健康状態を把握し、適切な施策を講じることを目指している。
会期は1日間と決定され、報告された議案は全て可決された。議会は、今後の感染拡大を防止するための継続した努力が必要であると確認しつつ、臨時会を終了した。議長の岡本泰介氏は、会期の終了を告げ、参加者への感謝の意を表明した。