令和3年第5回美作市議会定例会では、重要な議題が数多く扱われた。まず、議会改革特別委員会から中間報告が行われ、改善策として議事録のスピードアップと検索システムの導入が決定された。議会運営委員会委員長の角南良雄氏がこの報告を行った際、「市民や議員が使いやすい議事録作成を目指す」と強調した。
続いて、認定第4号から第16号、および請願に関する議案が上程され、議訳確認、質疑、討論、採決を経て承認された。特に注目されたのは、議案第57号「心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例」である。この改正により、精神障害者が受ける医療費の負担軽減が実現し、美作市が岡山県内で3番目に格差を解消する一歩を踏み出したことに対し、金谷のり子議員は「大変有意義なこと」と評価した。
さらに、行われた岡山県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙では、和氣健氏が14票の支持を受け当選した。
議案第67号については美作市一般会計補正予算が提案され、原山口地区の取水施設について追加予算が必要であるとの報告がなされた。副市長の春名利亮氏は、「大還橋井堰の撤去に伴い新たな取水施設を設けるため」と述べ、必要な工事を急ぐ姿勢を見せた。また、設計業者との情報連携不足が引き起こした予算オーバーについての質疑も行われ、昨今の市民ニーズをくんだ適切な対応が求められた。本会議は多くの課題を抱えながらも、地域住民のための施策を進める重要な場であり続ける。