令和4年4月15日、美作市議会臨時会にて、一般会計補正予算が可決された。
議案第34号は、令和4年度に向けた財政見直しを目的としている。議会では、各委員長の審査結果が報告され、特に新型コロナウイルス影響の経済対策について多くの意見が出された。
産業建設委員会の田村秀昭委員長は、指定管理者の辞退があった現代玩具博物館・オルゴール夢館の運営について説明した。新型コロナウイルスの影響で収支見通しが立たなくなり、市が直営で運営を行う方針となった。この件について、議員からは今後の指定管理についての質疑が多く寄せられた。特に、観光情報のデジタル化に関する補正予算の使途についても質問があった。
また、質疑の中では、農林政策部所管でのエゴマ生産奨励助成金の使途が話題に上った。これについて執行部は、美作市エゴマ生産部会への講習会等の活動を助成する考えを示し、議員からはさらに多様な支援を求める声があった。特に農林産物の出荷状況に関する情報の追跡調査も重要視された。
さらに、生活保護システムのクラウド化に関する質疑も行われ、委員からは具体的な改修内容や改修のコストについても質問があり、執行部は情報の安全性と利便性向上を目指していると答弁した。
文教厚生委員会では、公民館建設の遅延に関する議論があった。資材不足や高騰に対する市の対応策も質問され、執行部はスケジュール調整を行う方針を示した。さらに、トイレの洋式化に関する計画が紹介され、整備の進捗状況に期待が寄せられた。
最終的に、全ての委員会において賛成討論が行われたが、反対意見はなく、採決の結果、議案第34号は全員賛成で可決された。執行部は各種意見を重視し、今後の事業執行に活かしたいとして、議会の閉会を宣言した。
今回の会議では、特に新型コロナウイルスに伴う経済対策への関心が高く、議員からの厳しい質問が交わされたことが印象的であった。これにより市は厳しい財政運営を様々な観点から検討し、住民への影響を考えた施策を進める必要がある。