令和2年第6回美作市議会9月定例会が9月25日に開会された。
この定例会では、看護師等養成学校誘致に関する調査特別委員会の中間報告が行われた。委員長の岡野鉄舟氏は、これまでに10回の委員会を開催しており、弁護士への相談や証人喚問など詳細な活動が報告された。特に、証人からの発言により、多くの情報が明らかになり、今後の方針が固まっていく。
また、議案第79号の美作市事業用発電パネル税条例の制定について、本件は特定納税義務者からの意見聴取が必要であるとの観点から継続審議となることが決定された。特に税の公平性に関する議論が多く、委員からは、施策の見直しが求められている。議論の中で、50キロワット未満の土地に関する課税免除の取り扱いや設問についても意見交換がなされた。
さらに、教職員定数に関する陳情が行われ、議会からは賛成多数によって趣旨採択された。この意見書は、学校の教育環境の改善や、教職員の数の見直しを国に求めるものである。提案した安藤功議員は、教職員の慢性的な不足を背景に独自任用職への助成を訴えており、地方自治体のいわゆる「人不足」の実状を国に知らせる重要性を強調した。
議案については、認定第1号から第13号にかけて一括報告が行われ、各議案は可決された。特に美作市の後期高齢者医療特別会計や国民健康保険特別会計の補正予算案については、賛成が多く、見直しが行われる方向で進められる。
また、意見書の提出に際しては、全議員が意見を述べる時間が設けられ、反対意見がなかったことから、スムーズに可決された背景にも、市民への教育環境の配慮が感じられる。