令和5年第7回12月美作市議会定例会が、11月28日午前10時に開会した。
議会では最初に、鈴木悦子議員に対する辞職勧告決議が発議された。議長の山本雅彦市長は、不祥事を受けた議会の信頼損失について陳謝した。また、鈴木議員が渡そうとした金銭の問題に関連する議員4名にも、今後は政治倫理を守るよう注意を促したという。議事に先立ち、議会運営委員会の金谷のり子議員からの報告では、全会期は28日から12月21日までの24日間が決定されたことが伝えられた。
次に、美作市庁舎及び文化施設の建設状況についての中間報告が行われた。委員長の和田広宣議員は、新庁舎の基礎工事が工程通り進捗していると説明。また、地域への影響を配慮した工事対応が求められる中、土地に関連する問題についても「住民の声を聞く必要性がある」と述べた。
補正予算関連では、令和5年度一般会計補正予算についての議案が提出されており、特に教育委員会関連の経費や若年世代向けの支援策が含まれている。加えて、国からの交付金を利用し、物価高対策を講じるための新たな地方交付金支援策も導入される見通しとなっている。
議会ではその他、補正予算や各種条例の改正に関する議案についても討議され、賛成を得て次々と可決されていった。特に、鈴木議員に対する辞職勧告案は賛成多数で可決。議会全体として不祥事を乗り越えるための姿勢を強調する中、今後の取り組みについても示されている。