令和元年9月9日、東松島市議会において、複数の重要議題が議論された。その中心的なテーマの一つが、高齢者ドライバー対策であった。
議会では、特に高齢者ドライバーによる事故のリスクに対する対策として、東京都や福井県が実施しているような急発進抑制装置の補助制度や、免許返納者に対する支援策が求められた。市長の渥美巖氏は、他自治体の取り組みを参考にしつつ、本市独自の立場での支援策を検討する意向を示した。また、デマンドタクシーの利用促進についても言及し、運転免許の自主返納を考える人々の利便性向上に努める方針を表明した。
次に、消防団車両のオートマチック化についても議論された。議員の熊谷昌崇氏は、マニュアル車両の使用に苦労する消防団員の現状を踏まえ、オートマチック車両の導入を提案した。市長は、今後の車両購入時において、消防団幹部と協議しつつ、オートマチック車両の選定を含めた検討を行う意向を示した。
また、学力向上に関する取り組みも重要な焦点として取り上げられた。教育長の志小田美弘氏は、年間の授業計画や教育環境の整備を進め、特に発達障害のある子供への配慮を行うための指導体制を強化すると述べた。具体的には、教職員研修や学習支援の充実を図り、今後の成果を期待すると強調した。
最後に、東松島オルレと観光キャンペーンとの連携が語られ、その可能性について市長が言及した。オルレコースの魅力を引き出しつつ、地域への観光誘致を図るため、今後も積極的に県との連携を進めていく考えを示した。